「そう言えば、お前」
「なに?しろちゃん?」
「・・テメ・・・何度言ったら・・・」
「だからなぁに?」


「いや、俺と卯ノ花と家族になれて
嬉しい
って言ってるけど」
「うん。うれしいよぉ」


「更木は?」
「剣ちゃん?」


「更木は家族じゃないのか?」
「違うよ」
「そう・・なのか?・・・」


「だって剣ちゃんはあたしの世界だもん」
「・・・」


「剣ちゃんがいるからあたしがいるの
あたしの世界は剣ちゃんで始まって
剣ちゃんで終わってるの」


「あの人は家族じゃない
あの人はあたしの全て」


「・・・そうか・・・」








後日


「何だ?」
「いや・・・お前、やちるに愛されてるんだなぁと思って」
「はぁ?」