愛の恒例行事
「「じゃんけん・・・ぽん!!」」
「・・・」
「やったあああ!」
ベットの上でスザクがぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ
シュナイゼルはクスリと困ったように笑っていた
「じゃあ今日は僕がシュナイゼル様を抱っこするね」
「約束だから文句は言わないよ」
クスクスと笑いながら二人はベットに横になる
スザクは嬉しそうにシュナイゼルの頭を抱え込んだ
「はいシュナイゼル様、イイコイイコ」
「スザク、私は子供ではないよ」
「いつもシュナイゼル様がやってくれるもの。良い子だねって」
だから僕も とスザクはシュナイゼルの髪を何度も撫でる
それは二人の決め事
ジャンケンで勝った方が負けた方を抱きしめて眠る約束
いつも勝つのはシュナイゼルで、負けるのはスザク
いつか勝ちたいと思っていたスザクは、初めてシュナイゼルを抱きしめることが出来て嬉しいと喜んだ
そんな上機嫌なスザクを見て、シュナイゼルは目を細めて微笑む
そしてまだ薄く華奢な肩へ額を摺り寄せ目を閉じた