(以下、あいするひとのコネタです
※本編とノリがかなり違います。好き勝手に思いついたコネタを書く殴っておりますので、あまり纏まってないかも・・・
本編の雰囲気を壊したくない方はお読みにならない方がよろしいかと・・・)














「・・・・上手くいってしまったか・・・」


遠征とその帰路での戦闘の報告書を提出しに来たジノに、ルルーシュはため息混じりに呟いた
それはジノに聞こえており、彼はにやりと笑うと頷いた


「元々それが目的だったのでしょう?私の遠征も、首都での軍事行動も、あのレジスタンスも」
「・・・気がついたのか」
「当たり前です」


気がつくなと言う方がおかしい
あまりにタイミングが良すぎるのだ
あの日、あの時にどうしてマリアンヌがジノとルルーシュの会話を聞いたのか
元々計画されていたといえ、ジノに命令した時には遠征軍の編成も出発準備も完了していたのは何故か
遠征先への往路と復路のルートが全く違うのは何故か
そして   .


「捕らえた捕虜が言っていましたよ『ゼロが帰ってきた。ブリタニアは終わりだと』ね」
「・・・ほぅ?『ゼロ』ね」


フッとルルーシュは笑う
ジノもニコリと笑う

捕虜の話ではゼロはある日突然やってきたのだという
あの懐かしい黒い仮面と黒い衣装を纏って


『この腐ったブリタニアを壊し、新たな世界を築くのだ!フハハハハハ!』


と笑ったらしい


『言っておくが、ナイトオブセブンは傷つけるなよ』


忙しくて記念撮影出来ていないんだ
という意味不明な言葉も発していたという


「アレは当分出てこないさ」
「そうでしょうね。今回の戦闘で彼らの兵器の殆んどを破壊したようですし」


黒髪でくるくるした髪の少年が爆破したと報告が入っている


「ああ。アレも暫くは動いてくれんだろうな『僕はKMFの開発で忙しいのに!!』とぼやいていたからな」
「開発費を上乗せすればロイド伯爵と一緒になって協力してくれそうですがね」


ククク とルルーシュは笑う
ジノはため息をはくともう一つの報告書に目を通す


「それと、今回の擬似戦闘訓練(・・・・・)ですが」
「ああ。なんとか首都防衛は出来たが、やはりセブンはまだまだだな」
「そのセブンから、皇帝陛下の司令室への立ち入りを禁止してほしいと嘆願書がでています」
「・・・・」
「理由は『セクハラ』だそうですよ」









あいするひと 舞台裏











「いい加減うっとうしいと思わんか?」


某月某日 某会議室である話し合いが行なわれた


「全くですわ」
「でもあの二人両思いだと気がついていないんですのよ?」


(※プライバシーの為音声を変えてお送りいたしております)


「特にジノ。スザクが好きすぎて、殿下が好きだと気がついていない」
「スザクは私の物だ!!」
「父う・・・議長、今発言で貴方が誰か視聴者にバレるじゃないですか!と、いうか母・・・スザクは僕が貰います!」
「お前もバレたな・・・今はスザクではない。ジノとマリアンヌだ」


バン と黒髪の議長はある計画書を机に叩きつけた


「私は提案する!『いい加減お前らくっついちゃえよ作戦』を今こそ実行に移すべきだと!」
「「「「「賛成」」」」


こうして当事者には迷惑な作戦が実行に移された







****


「「ですから!ちゃんと告白すべきです!」」
「・・・はぁ・・・」


上手く妹をジノの元へと送り出した双子の皇女は執務室にいる父へとメールを送った


『作戦完了。マリアンヌは執務室へ行きましたわv』
『お父様、頑張って』


****


ピピッと手元のPCがメールを受信する


「・・・・」


それをさりげなく開いたルルーシュは表情には出さずに舌打ちする


「で、マリアンヌがジノと一緒に出かけたいんだって」
「私は構わないが、陛下が良いと言ったらだよ」


本来の予定ではここにいないはずのスザクがこの場に居たためだ


(流石スザク。常にゼロの作戦を邪魔してきただけの事はある。だが、今の私は昔とは違う。こんな事もあろうかと、573通りも考えた対処法を見せてやろう)


今日、ここでジノとルルーシュの会話をマリアンヌに聞かせねばならない
ジノはマリアンヌをスザクの代わりに見ていた という娘が聞けば傷つくような話を
父としては苦しい決断だったが、これもお前に幸せなんだよ・・・と心の中で愛しい娘に謝ってルルーシュは573通りある対処法から一つを選んだ

本来ならばスザクはここにはいない予定だった
アーニャに連れ出してもらう作戦だったのだが、彼女が寝坊。挙句、「皇帝、なんとかしといて」という連絡をもらっていたのだ


(アーニャめ・・・減給してやる)


何はともあれ、ルルーシュはスザクを追い出さねばならなかった


(すまない・・・スザク)




「スザク・・・お前、老けたか?」
「「・・・・」」


ジノとスザクはルルーシュへと顔を向けた
その表情は対照的で、スザクは全ての感情が抜け落ちた顔をしており、ジノはなんて事を言ってんだ!?と真っ青だった


「・・・何言ってんの・・・?」
「最近小じわが目立ってないか?」
「僕達が幾つだと思ってんのさ?そりゃ老けるし、シワだって」
「私やジノを見ろ。つやつやしている。それに、お前は童顔だった筈だ。私達よりも老けて見えるはずがないんだ」
「・・・だから?」


本当はお前は幾つになっても可愛いんだよ〜と心の中で土下座しながらルルーシュは続けた


「・・・エステ・・・紹介してやろうか?」


ブチッ!!!


人が切れるときって本当に音がするんだな・・・とジノは後にマリアンヌに語る


「ばぁーーーーか!!ルルーシュのばーか!ばーーーーかっ!!!」


こうしてスザクは執務室を飛び出したのだった



****


某会議室


「諸君!最早事は動き出した!我々は行動せねばならない!」
「ゼロみたいに言わないで・・・ムカツク」


ピンクの髪の少女が議長を睨む
他の参加者は苦笑しただけで何も言わない


「それはそうと、レジスタンスはどうなっている?二代目ゼロ」
「その言い方嫌ですね・・・問題ありませんよ。何というか、彼らは阿呆ですか?簡単に引っかかって」
「彼らは現ブリタニア、皇帝ルルーシュに反感を持っている。そして『ゼロ』は反逆の象徴。お前に詐欺師の才能があれば簡単に操れる」
「・・・詐欺師・・・本気で叛乱しますよ」
「ハッ!そんな事をしたらスザクが泣くぞ?」
「大丈夫です。僕の愛で!!いくらでも癒して差し上げます!!!」


話がそれて三十分ほど中断


「と・・・とにかく、スザクやブリタニア軍をひきつける為に首都を襲撃させねばならない」
「相手はどうしますの?本物のレジスタンスさんだと、危険ですわ」
「心当たりがある・・・こんな時こそ使わねばならない!国家予算でニート生活をしている奴らに!!その最たる者!C.C.!!」
「・・・この私を使う気なのか?」
「当たり前だ・・・お前には飛んでもらうぞ?」
「・・・どこへ?」
「フフフフフ」


****


「おや?久しぶりだね」
「と、言う訳で飛んできたぞ」


某地方某屋敷


「ルルーシュは人使いが荒い」
「・・・・ほぅ?この私に演習相手の軍の指揮をとれ・・・ね」


※プレイバシー保護の為、音声と画像を加工しております


某氏はC.C.から手渡された手紙を折りたたむと、ポケットに仕舞った


「相手は枢木君か。いいよと伝えておいてくれ」
「・・・」
「なにかな?」
「いや。お前が受けるとは思わなかった」
「・・・」
「命を助ける代わりに一生表舞台に出ない。そういう契約をしたんじゃなかったか?」
「ルルーシュのほうから手伝えと言っているんだ、問題はないよ」


楽しくなりそうだね・・・と笑う某氏を見たC.C.は「血は争えないみたいだぞ、ルルーシュ」とこぼした





****


「・・・・・」

(気合気合気合気合)


「何やってんだお前?」
「ぅひゃあああああああ!!?」


マリアンヌを送り出した後、スザクは司令室へと急いでいた
その途中でルルーシュに話しかけられた


「陛下!邪魔するなよ!!」
「・・・」
「これが演習だって聞いてホッとしたけど、僕がしっかりしないと市街地に攻め入るってきいたから気合入れてたのに!!」


元に戻ったじゃないか!とスザクはルルーシュの頭を叩いた


「お前の気合は『俺スザク』になることか・・・?」
「五月蝿い!邪魔するな!」


これ以上話しかけたらぶっ飛ばす!とスザクは皇帝にハリセンを向けた


「・・・・すみません・・・」
「フン!!」



****




「Yesです!ジノ!」


マリアンヌはジノに抱きついた
ジノは飛び込んできた少女を抱きしめると、彼女の長い髪に口付けた






「ラブラブですわね」
「良いですねぇ・・・ねぇ、ユーフェミア」
「なんですか?ユージニア」
「私達も恋人が欲しいですわね」
「ですわね・・・でも、相手の方も双子じゃないと駄目ですわ」
「勿論。そして四人で住むんですものね」
「ね〜」


「・・・なにやってんです?姉上方」


アヴァロンでジノとマリアンヌのいちゃつく姿を撮影していたユーフェミアとユージニアのところにフェリックスがやってくる
(ルルーシュに見せる為※報告用)


「お帰りなさい、フェリックス」
「・・・どうして僕が工作員のような真似を?」


ブツブツといいながらフェリックスは姉の隣に座った


「だってフェリックスったら、お母様並みの反射神経と、お父様並みの器用さがあるんですもの」
「それに、機械の事も良く知っているでしょう?」
「あんな品のないレジスタンスのKMFを爆破する為に、あんな不細工なKMFに触らねばならなかった僕の気持ちが解ります?」
「「・・・(解りませんわ)」」


二度とやるもんか!!とフェリックスは父に連絡をとった




****


「・・・ああ・・・解った。ご苦労だったな、フェリックス」


フェリックスからの通信を切るとルルーシュは少し離れた所にいるスザクへと目を向けた


「どうやら向こうは上手くいったようですね」
「・・・戻ったか、アレクシス」


レジスタンスの中で『ゼロ』として活動していたアレクシスが首都に戻ってきた
今回のジノへの襲撃は作戦のうち
マリアンヌとジノの関係をいい加減すっきりさせる為と、無駄に力をつけ始めたレジスタンスを潰す為だった

本来はそれはブリタニア軍の役目
だがそれではマリアンヌの出番がない
そのためにこの軍事演習を行なったのだ


「ですが、母上の相手が伯父う・・・あの方というのも酷ですよ?」
「あの人には一割くらいで相手をしてくれと頼んである・・・だがな・・・」


ルルーシュは一通の手紙をアレクシスに見せた
それを見たアレクシスは明らかに不機嫌になる


「・・・一大事ですね」
「ああ。やはりあの人も狙っていたということだ」


『私が勝ったらセブンを捕虜として一晩預からせて欲しい』


「何が一晩だ!」
「父上よりも上手かったら母上、のりかえたりして・・・」
「アレクシスっっ!!」
「父上!母上の手伝いをしましょう」


こうして『あの人』vs『スザク+ルルーシュ+アレクシス』という図式で擬似戦闘訓練が行なわれた