”コードギアスR2 最終話より”
それを観ていた当サイト皇帝夫妻(笑)の会話



「・・・ルルーシュ・・顔、怖いよ・・・」
「・・・」
コードギアスR2最終話視聴後の皇帝ルルーシュとその騎士スザク(華麗なる一族版)
スザクが隣のルルーシュを伺うと彼はぎりぎりと歯軋りしながら画面をにらみつけていた
「それにしても本編の僕が君を殺すとは・・・しかも僕がゼロ?あのコスプレしなきゃならないの?ずっと?やだなぁ」
蒸れそうだし・・・とスザクが嫌々と頭を左右に振った
「・・・」
「あのね、ルルーシュ。黙ってないでコメントしてよ」
「・・・」
「るるぅ?」
ルルーシュはすぅっと大きく息を吸った
スザクは何かを感じ、さっと耳を塞いだ

「なんだこれは!!?」
ルルーシュは大きな声で叫びだした
「俺が死ぬ?しかもスザクに殺されて?ありえない!!」
「とはいっても実際そうなったじゃないか」
「俺が死ぬときはお前も一緒だ!」
「心中?やだよ」
「俺はお前を残して死ぬなんて嫌だ!」
ルルーシュはずいぶんと興奮しているようで、ぶるぶる震えていた
「そもそもだ!」
びしぃ!とルルーシュはスザクを指差す
「俺が死んだ後、お前の性欲を誰が満たすんだ!?」
「ちょ!・・何言ってんだよ//」
「ジノか?ロイドか?・・・まさかアレクシスと近親相「このケダモノ!!」」
すぱーん!とハリセンでルルーシュをぶっ飛ばすスザク。しかし今日のルルーシュはある意味無敵状態だった
「許さん!そんなこと許してなるものか!!ベットの上でのあのエロかわいいスザクを知るのは俺だけだ!」
「このっっクソ皇帝!!」
誰にも見せるものか!だから俺と死んでくれスザク!!
と叫ぶルルーシュを正義の鉄建で黙らせたスザクだった


落ちが無い・・・
えっと・・・当家の皇帝様はあのラストが気に入らなかったようです




華麗なる一族 〜羞恥心を持ちましょう〜


****

ブリタニアの為に
俺の為に
ゼロレクイエムの為に死んだ騎士たちの墓
その中央にわざとらしいくらい大きな墓を建てた
ナイトオブゼロがどれだけ皇帝ルルーシュにとって大きな存在であったかという事をあらわす為に
世界にスザクを忘れないでいてもらう為に大きな墓を建てた

その彼の墓の前、佇む一匹のネコに話しかける

「寂しいか?アーサー」
「・・・」

アーサーは答えない
ただジッと刻まれた彼の名を見つめていた

これも計画のひとつ
だが・・・

「俺は・・・寂しいよ・・・」



◇◆◇◆

「という夢を見たんだ」
「なるほど」

よく解ったよ
スザクはルルーシュに微笑んだ

「計画の為とはいえお前を死んだように見せかけるだなんて俺には出来ない!」
「はいはい」
「本当にお前が死んだんじゃないかと思うほどの喪失感に襲われた!・・・だから!!」
「・・・だから僕は公衆の面前で君に押し倒されてるのかな?」

フフフ・・とスザクはルルーシュの頬を抓る
ルルーシュは気にした様子も無くスザクのジャケット手をかけた

「こらこらこらーー!!脱がそうとするな!!」
「俺は今すぐお前が生きているか確かめたいんだ!!」
「この!馬鹿皇帝!!」

どかっとルルーシュを蹴り飛ばすとスザクは衣服を整えた

現在、今年度の補正予算についての会議が行われていた
財務省からの報告や、各関係機関からの予算申請を聞きながらスザクもジノも会議に参加していた
するとそれまで黙っていた(寝ていたともいう)皇帝のルルーシュが「スザクーーーー!!」と叫びながらスザクを押し倒したのだ
本人の言い分によると『嫌な夢をみた』らしいのだ
嫌な夢・・・つまり、コードギアス本編の最終話絡みの・・・

「また最終話を見てたんだな?感情移入しちゃうんだから見るなって言っただろ!」
「感動の最終回だ!見て何が悪い!?」
「こんな事態になるから駄目だって言ったんだよ!!」
「こんな事態とはなんだ?」
「大事な会議中に居眠りした挙句、ひっ///人前で僕を押し倒した事だよ!!」
「人前?望むところだ!お前が存在している事を全世界の人間に知らしめてやるわ!!」
「このエロ皇帝!変態!」
「エロいのはお前だ!!」




「馬鹿は放っておいて第二会議室に移動するぞ〜」
「はいは〜い。にしても、そろそろ羞恥心ってのを持ってほしいよねぇ」
「まったくですね」

痴話げんかを始めた皇帝夫妻は放置し、ジノたち高官は別室へと移動するのだった




「静止した時の中で」設定
ルルーシュがコードを引き継ぎ生きています




『今年で350周年を迎えた記念式典では・・・』


とある国のとある小さな村
そのたった一軒しかないパン屋では、店主がテレビをつけたまま新聞に眼を通してた
その店主が読む新聞にもテレビにも同じ文句が書かれていた

『350周年』

今から350年前の今日、史上最悪の皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが英雄ゼロによって殺された




静止した時の中で 〜350年後〜




「すみません、会計お願いします」


新聞に集中していた店主は、突然聞こえた声に顔をあげた
カウンターの向こうには若い青年
つい一ヶ月前にこの村へ引っ越してきた二人組みの片割れ


「・・・ああ、今年で350年経ったんですね」


彼が何を言っているのかをその視線で理解する
青年の目はテレビへと向けられていた


「らしいな。だが悪の皇帝とはいえ過去の人間。今の俺達には関係ないよ」
「・・・・ですね」


青年はにっこりと微笑み、店を後にした











先程の青年は店を出ると大きな一本の木へと向かった
その根元には一人の少年が寝転んでいる


「・・・・」


暫く考えていた青年は少年の隣へと座ると両手を合わせて祈りだした


「・・・オイ・・・何の真似だ?」


それを黙ってみていた少年は頬を引き攣らせる
すると青年は「うん。だってね」と手を合わせたまま事情を説明した


「今日は悪の皇帝ルルーシュの350回忌らしいから、成仏するように祈っとこうかと」
「馬鹿!」


ぽかっと少年は青年の頭を一発殴る
殴られた青年は「冗談だよ〜」と笑っていた







「もう350年経っちゃったんだね」
「・・・」
「もう・・・あの戦争を生き抜いた人は何処にもいないんだね」


自分達だけしか・・・青年は目を閉じる
きっと彼はあの時共に戦った者達、または敵対した者達を思い出しているに違いなかった


「・・・寂しいのか?」


少年は青年を自分の肩に抱き寄せた
青年はクスリと笑うと「いや」と否定する


「だって、僕は独りじゃないもの」
「・・・」
「君がいる。そして・・・君には」
「お前がいる」


うん と青年は頷くと少年の肩に寄りかかったまま目を閉じた
少年もまた同じ様に目を閉じる



時は進む
世界も
人も
等しく進んでいく

だが二人の時は進まない
これからも永遠に
二人で
共に




あえて名前を出しませんでしたが、まる解りです(苦笑)
ルルーシュがコードを引き継いだ年齢とスザクがコードを引き継いだ年齢に差がある(と、思う)ので少年と青年という表記です



「もう・・・駄目・・・」
「駄目じゃないだろ?」
「無理だよ・・・入らない・・・」
「大丈夫。お前なら出来るさ」


ルルーシュは優しく微笑むとスザクの髪にキスをする
スザクはうっとりと目を細めたが、すぐにキツイものへと変化した


「無理!無理に決まってるじゃないか!!こんなぶ厚い合衆国憲法を一晩で頭に入れるなんて!!」


僕は君じゃないんだよ〜!!とスザクは机に突っ伏した




静止した時の中で 〜得手不得手〜




スザクが『ゼロ』になってから三ヶ月
明日から本格的に世界再生へと向けての会議が開かれる事になっている
この三ヶ月間、何度か超合衆国参加国での会議が開かれていた
当然ゼロもそれに参加していたが発言の殆んどシュナイゼル任せにしていた
ルルーシュの最後の瞬間、ルルーシュとスザクの真の目的を察し、今の『ゼロ』がスザクであると気がついているメンバーばかりの会議ならそれで良かった
しかし明日の会議は全世界に同時生中継される
世界を救った英雄ゼロがシュナイゼルの後ろに隠れているわけにも行かず、こうして一夜漬けで合衆国憲法を覚える事となってしまった


「いままでサボっていたツケだと思え。お前はやる気になれば出来る。大丈夫さ」
「人間には出来る事と出来ない事があるんだよ・・・もう嫌だ・・・」


いやいやとスザクは頭を左右に振る
ルルーシュは苦笑するとスザクを抱き寄せた


「・・・ルルーシュ?」
「・・俺が代わってやれれば良いんだがな」


スザクは頭を使うより身体を使うほうが得意だ
こういう事はルルーシュの方が向いている
しかしルルーシュは既に死んだ身
公の場に出て行けるはずがない

しかし・・・


「そうだよ。ルルーシュが代わりに行けばいいんじゃないか!」
「は?」
「ゼロは仮面を被っているんだし。バレないって」


いや、そういう問題じゃないだろう
ルルーシュはため息をはいた


「あのな・・・スザク」
「そうだよ。もう、こんなに悩むんじゃなかった。」


スザクは明日の会議をルルーシュに行かせる気満々だ
るんるんと鼻歌を歌いながら日本にいるカレンから送ってもらったお煎餅を口にしている


「おい・・・」
「このお煎餅美味しいvカレンにお礼のメールしとかなくちゃ」
「だからな・・・」
「ついでにもっと送ってくれないか聞いてみようかなぁ」
「・・・・俺の話を・・・」
「僕が直接お店にいければいいのに、残念だなぁ」
「・・・・・聞けーーーー!!!」










「では、ゼロからこの件について説明してもらいましょう」
「ええ、では・・・」


翌日、超合衆国議会にゼロの姿があった
ゼロは中央の演説台まで進むと澱みなく先程まで討論されていた案件についての説明を始めた


果たしてその仮面の下の顔はルルーシュだったのかスザクだったのか
それを知っているのはルルーシュとスザク
そして彼らと暮らす猫、アーサーだけだった





華麗なる一族 〜父親似?母親似?〜




いいなぁと思う

「何が?」

一番下の娘にミルクを飲ませ、あやしているスザクは隣でそれをずっと見ていた長男に質問した

「マリアンヌです。母上に良く似てる。僕を含めた7人の弟妹の中で一番そっくりです」

だからそれが羨ましい
アレクシスの言葉にスザクはクスリと笑う
確かにルルーシュとスザクの子供の中で一番マリアンヌがスザクに良く似ている
その一つ上のフェリックスも顔立ちなどはスザクに似ているがマリアンヌはそれ以上だ

「特にアレクシスはルルーシュにそっくりだもんね」
「・・・それが一番気に入りません」

どうせ似るなら母上に似たかった
アレクシスは大きなため息をはいた

「どうして?」
「だって、鏡を見れば母上に会えるじゃありませんか!!」
「・・・」
「それなのに・・・毎朝毎朝この顔を・・・父上の顔を見なければならないだなんて」

最大の苦痛です!と表情を歪ませる長男にスザクは顔を引き攣らせる

(もしアレクが僕そっくりで毎朝鏡をみてうっとり・・・なんてしてたら・・・)

それってナルシストなんじゃないの?
スザクはアレクシスが自分に似ていなくて良かったと安堵した




「ってアレクシスが言ってたよ」
「・・・・ふぅん・・・」

昼間のアレクシスとの会話をルルーシュに話す
ルルーシュは本を読んだまま目線を動かさないで答えた

「まぁアレの気持ちも解らなくもないがな」
「え?」
「私もどうせならお前に似た子供に囲まれたい」

それが夢であったにも拘らず、生まれたのは自分そっくりな子供達

「何が悲しくて自分の顔に囲まれなきゃならん?」
「僕はそれで良かったんだけどなぁ。」

アレクシスが成長する様はスザクが見ることが出来なかったルルーシュの時間を見ているようで楽しかった
自分と出会う前のルルーシュはこんな顔をしていたのか
再会するまでの彼はこんな風に笑っていたのか
ルルーシュを重ねて見てしまう事に申し訳なく思うが、やはりそっくりなのだ
特にアレクシスは自分の側によくいる為どうしても・・・

「僕、君の顔大好きなんだろうね」
「・・・顔・・・だけか?」
「だけ・・・じゃない事」
「知ってるよ」

ルルーシュは読んでいた本を閉じるとスザクを抱き寄せる
そしてそのままクスクスと笑いながらベットへと倒れこんだ


 


 アレクシスは父親そっくりと自覚していますが、スザクの血が入っている分ルルーシュよりも自分の方が可愛さがあると思っています(ジノらからすればルルーシュ瓜二つ以外の何者でもない)




華麗なる一族 〜ウチの馬鹿がこんな事を言い出しました〜



幼な妻って良いと思わないか?

この国の皇帝は執務開始一時間後にこんな阿呆な事を言い出した

「・・・・・」

スザクはニッコリと笑いつつ立ち上がると、先程まで自分が使っていた机を持ち上げた

「死ね!」
「まままままて!!話せば解る!」

問答無用!
スザクはルルーシュに向かって机を放り投げた







「幼な妻・・・ですか?まぁ・・・気持ちは解らなくな・・・待て待てスザク。椅子を持ち上げるな」

スザクに足蹴にされるルルーシュというあまり見たくない光景を見てしまったジノはスザクを落ち着かせて事情を聞いていた
なんでもルルーシュがいきなり「幼な妻って良いと思わないか?」と言ったらしい

「それにしても陛下。側室でも娶る気ですか?」
「誰が!私はスザク一筋だ!」
「はん!どうだか!」

すっかり拗ねてしまったスザクは頬を膨らませてルルーシュをにらみ付けた

「お前も男なんだから解るだろう?幼な妻は男のロマンなんだよ!」
「わかりませーん」
「確かに・・・夢ですね」
「だろう?」「ジ〜ノぉ?」
「・・・私の存在は無視してください・・・」


〜中略〜


「スザク、幼な妻になる気はないか?」
「は?」
「10歳のお前と二十歳の私。歳の差10歳だ」


イイ!実にイイ!!
ルルーシュは「ハハハハハハ!」と笑っていた
スザクとジノはそんな皇帝陛下の姿を見ながら大きなため息をはいた


「僕、日本に帰ろうかな・・・」
「私も一緒に連れて行ってくれると助かるよ」


二人は求人情報誌に目を通しながらもう一度ため息をはいたのだった



出会った時の君は泣いていた







「それにしても、君も大胆だよねぇ」


ロイドは東京の街を歩きながら隣の男に話しかけた
話しかけられた黒髪の男はククッと笑っただけで何も答えなかった


この国、日本は今ある大国の脅威に晒されていた
その国の名は神聖ブリタニア帝国
次々と周囲の小国を吸収し大きくなったその国の、次の獲物はこの日本という噂が流れていた


「緊張状態のこの国に、その原因であるブリタニア皇帝が騎士一人連れずに歩いてるんだから」
「ジノのような目立つ男を連れてたらまともに歩けないだろう」
「だからって・・・ねぇ」


黒髪の男はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
全世界から恐れられるブリタニア帝国の皇帝だ
その彼が護衛一人連れずに歩く。常識では考えられない事だ


「僕じゃ弾除けにもならないよぉ?」
「お前にそんな事を期待してる私だと思うか?」


そのルルーシュの隣を歩くのはロイド・アスプルンド
ブリタニアの兵器開発部門の総責任者だ
ロイドはルルーシュの言葉に「それもそうだねぇ」と頷いて、主に付いて道を進んだ




「それでどうするの?」


何を?とは口にしない
言わなくともルルーシュには伝わる
ロイドが言いたいのはこの国をどうするのか
侵略するのか
そのままにしておくのか

ロイドの質問にルルーシュは「さぁな」と答えた


「さぁなって、まだ決めてなかったんだ」
「この国にはお前のお望みのサクラダイトが豊富にある。手に入れて損はしない。だが・・・」


この国は本国から遠い
遠ければ遠いほど皇帝の目は届かなくなる
そうなると支配した国に任命している総督が好き勝手し放題になり、政治が乱れる
それはルルーシュの好む所ではなかった


「別に手に入れなくても・・・・?」
「?どうしたの?」


ルルーシュは会話を途中で切ると首を傾げながら近くの公園へと入っていった




「どうしたの?何か気になることでも?」
「静かに」


ルルーシュはロイドを黙らせると耳を澄ましながら公園の奥へと入っていく
そして一本の木の下までたどり着いた


「・・・何をしているんだ?」


ルルーシュは木を見上げて微笑んだ
ロイドもそれに習って上を見上げると、そこには小さな女の子が木にしがみついていた


「・・・ひっく・・・ひっく・・・」
「泣いてちゃ解らないよ。もしかして降りられなくなったのか?」


ルルーシュのその言葉に女の子は顔を自分に話しかけてくる人物に向けた


「・・・」


女の子はコクリと頷いた
ルルーシュはクスリと笑うと両手を広げる


「おいで」
「・・・え?」
「受け止めてあげる。だからおいで」


ルルーシュの言葉に女の子は驚いた
どうしようと視線を彷徨わせた後、一緒にいたロイドを見つめた


「・・・だって。お言葉に甘えて飛び降りちゃいなよぉ」


ロイドはニコリと笑うと飛び降りるように勧めた
それでもまだ迷っている女の子にルルーシュは優しく微笑む


「おいで、私の所に」
「・・・・」


その微笑に惹かれるように彼女はルルーシュに向かって飛び降りた







どうして木の上にいたのか
ルルーシュがそれを問うと「子猫を助ける為」と女の子は答えた


「子猫が降りられなくなってたの。だから助けてあげようとしたの」
「でも子猫なんていなかったじゃない?」
「・・・子猫はひとりで降りていったの」


どうやら野良猫らしいその子猫は、人間である彼女に非常に驚いたらしく、木に登った彼女を置いてさっさと飛び降りて逃げていったのだという


「・・・・」
「あらまぁ、それはお気の毒に」


その光景を想像した二人は思わず笑う
女の子はそれに気がつかずに話を続けた


「僕、降りられなくなっちゃって誰も来ないしどうしようかと思ってたの」
「それで泣いていたのか」
「・・・うん」


怖かったな、とルルーシュは女の子の頭を撫でる
女の子は擽ったそうに顔を綻ばせると「ありがとう」と礼を言った






女の子を自宅前まで送り届けるとルルーシュとロイドは宿泊するホテルへと向かった
そしてロイドを連れて自分の部屋に入るとルルーシュはブリタニアへと連絡を取った


「ああ、そうだ。いつでも行動できるように準備していろ」


電話の相手はジノ・ヴァインベルグ
帝国最強の騎士にして軍事の最高責任者だ
ルルーシュはその彼に準備をしろと告げた
つまりそれは・・・


「決めたんだ。この国の事」


ロイドの言葉にルルーシュは不敵に笑った


「ああ。私はこの国を手に入れる。そして・・・」





この出会いの半年後、神聖ブリタニア帝国は突如日本に宣戦布告した
そして僅か一ヶ月で日本を占領した皇帝ルルーシュは、日本の宰相の娘を自分の国へと連れ帰ることとなる



****

「なんてネタはどうだ?」
「馬鹿馬鹿しい!」


スザクはルルーシュの頭をピコハンで一発殴った


「どうして?萌えないか?」
「萌えないね。っていうか、どうして僕が女の子なのさ?しかも木から降りられない?ルルーシュじゃあるまいし、僕はそこまで鈍臭くないよ」
「悪かったな!それにしてもこの萌がお前に解らんとは・・・」
「解りたくないね」
「男なら一度は夢見るものだ『幼な妻』!!」
「・・・勝手にしてて」