『恋人は天使?それとも悪魔?』の続き
未完です






「お疲れさん」

虚を倒し自室へと戻った一護は冬獅郎を笑顔で迎え入れた
冬獅郎はにこっと笑い、一護の腕の中に飛び込んだ

「義骸に戻らないと」

咄嗟の事で義魂丸を使うのを忘れていた二人の体(&義骸)は、折り重なってベッドに横たわってた
何も知らない者が見れば、普通に寝ているだけの状態
だが、このままでは自分はともかく一護が風邪をひく
冬獅郎は義骸に手を伸ばした

「・・・待て」

だがそれは一護によって止められた









「?いちご?」

一護はベッドの上の身体を床に下ろし、毛布を掛け、冬獅郎(魂魄)の腕を引いた

「ふぇ?」

そしてそのまま押し倒され、勢いのまま口付けられた

「っ・・・・んっふ・・・」

ぬるりと入りこむ一護の舌に驚きつつ、冬獅郎は懸命にそれに答える
何度も口付けを交わしている。だが、未だに上手く息継ぎできない

「っ・・はぁ・・は・・・」

冬獅郎の息が切れると一護は一旦離れる。だが、僅かに整うと再び塞がれた

「ふ・・・んっ・・」

口付けながら一護の手が死覇装の帯紐を解く

「っ!?」

冬獅郎は驚いて一護を突き飛ばした
思い切り霊力を籠めて突き飛ばしたわけではないので、僅かに体が離れた程度だったが、それでも僅かに見つめあう時間が出来た

「・・・いち・・・ご?」
「冬獅郎・・・」

フッと笑った一護は、冬獅郎の名を一度だけ口にすると、銀色の髪を撫でた

「俺を、信じてくれるか?」
「・・・え?」
「何をしても、俺を信じてくれるか?」

一護は優しく微笑んでいる。声も手のあたたかさもいつもと同じ、優しい一護
だが、どこか怖かった

「・・・冬獅郎?」

それでも

「・・・うん・・・信じる・・・」

一護は自分を傷つけない
冬獅郎は頷いて、一護の首に手を回した




死覇装をゆっくりと一護が剥いだ
上衣を剥ぎ取られた時、袴を脱がされた時と両方震えた。だが、その震えの意味が違った
前者では寒さに震え、後者では羞恥と僅かな恐怖
一護が自分に何を望んでいるのかを察して、震えた

(一護は・・・俺と・・・)

以前、市丸が無理矢理冬獅郎を繋がろうとした時のように、一護は冬獅郎と一つになりたいと思っているのだ
しかしその行為は冬獅郎にとって恐怖でしかない。あの時の事は思い出したくないもので、出来る事なら一生あんな事はしたくない

(でも、一護はそれを望んでいる)

一護に捨てられるかもしれないという恐怖が、一度は冬獅郎に「一つになってもいい」という言葉を言わせた。だが、一護は待ってくれると言った
まだ、一つになりたいと、冬獅郎は言っていない
だが・・・

(一護が望むなら・・・俺を・・望んでくれるのなら)

恐ろしい
体が震える

「・・・冬獅郎・・・」

一護が冬獅郎の様子を伺うように名を呼んだ
きっとここで冬獅郎が「やめて」と言えば止めてくれるだろう
無理強いは決してしない
一護は市丸ではないのだ

「・・・だいじょ・・ぶ・・」

冬獅郎は今出来る最高の笑顔で答えた
一護は冬獅郎に口付けると、頬を撫でながら言った

「どうしても駄目だと思ったら、言ってくれ」

冬獅郎は頷くと自分の頬を撫でる一護の手を握る
一護は優しく微笑むと、白い項に口付ける

「ふぁっ」

びくり と身体が跳ねた。頭ではそう思ってはいないのだが、体が勝手に逃げようと動く
だが、一護が逃げれないように冬獅郎の身体を捕らえていて、僅かに身動ぎしただけだった

一護はゆっくりと体中に口付ける。その度に体が跳ねて、じわりと涙が滲んだ

「っ!・・・いちごっ?」

するり と、一護が冬獅郎の両足を割る。そしてその間へと身体を滑り込ませた
衣服を纏っていればまだ平気だが、今は何も着ていない。この状態では一護に全てを晒してしまう事となる
冬獅郎は慌てて足を閉じようとするが、一護に邪魔されてそれは叶わない

「いち・・・」
「ゆっくりする。だから」

少しだけ我慢して と幼い冬獅郎自身に手をかけた

「はっ・・・・あぁ!」

ゆっくりと揉まれるように触れられ、冬獅郎は背を反らした

「あ、ああっ・・・・んっ、あ!」

徐々に荒くなる呼吸、熱が上がる身体
冬獅郎はシーツを握り締めて一護の与える愛撫を受け入れていた
ぶるぶると体中が震える

「・・ちごっ・・・もっ!」

このまま続けられたらどうにかなってしまいそうだった
もう止めて と冬獅郎は頭を左右に振る
すると、一護は震えながら立ち上がる幼い冬獅郎自身から手を離した
ほ・・・と冬獅郎が息を吐く。だが、体の熱は収まらなかった
一体どうすればいいのだろう
冬獅郎が不安げに一護を見上げた
一護は冬獅郎の頬に口付けると、ベッドの下に手を伸ばす

「?」

がさがさという音がしたと思うと、冬獅郎が乱菊から受け取った袋が目に入った
どうして今それを?と冬獅郎が首を傾げていると、一護の「やっぱり・・・」という声
なにがやっぱりなのだろう?
冬獅郎が問いかけようとすると、一護が名を呼んだ

「?」
「もうちょっとだけ・・・我慢な」

フッと一護が優しく微笑んだ
それに表情を緩めた冬獅郎は、直ぐに驚きに顔を引き攣らせた
一護が冬獅郎の右足を肩に担ぎ、左足を限界まで開かせたのだ

「っ!?」

恥ずかしさに、冬獅郎は顔を背ける
一護は大好きな人
自分の命を賭けられる大切な人
だがそれでも自分の体を隅々まで晒す事に抵抗があった

するり、と一護の手が冬獅郎の内股を撫でた
そして小さな蕾に触れる

「っ!」

ぬるりとした何かが塗られた

「っ・・あ・・」
「・・・少し気持ち悪いかもしれないけど・・・」

それは冬獅郎が持ってきた袋の中に入っていたローションであった。恐らく乱菊が用意したのだろうが、まさか彼女も実際に一護が使うとは思っていなかったのかもしれない
乱菊がそう思うほど一護は冬獅郎を大切にしていた。冬獅郎が一護と繋がりたいと思うようになるまで待つだろうと信じていたのだ
だが今回は違った
乱菊がほんの遊び心で用意した全てが一護を煽った

「ひぁっ!」

ぬるりと指が冬獅郎の中へと入ってくる
ローションで滑りの良くなった指は、たいした抵抗もなく侵入を果たした

「あ・・・・やぁ・・・」
「・・・痛く・・・ねぇよな?」

ふるふると震える冬獅郎の様子を伺いながら一護は指を動かした

「ひゃ・・・」

冬獅郎は嫌々と頭を左右に振る。一護は冬獅郎を落ち着かせるように顔中に口付けを落とす
徐々に指を締め付ける力が緩みだした所で、もう一本挿入した

「っく!・・・・嫌ぁ・・・」

増やされた中の感覚に、冬獅郎は恐怖を感じ、ぽろぽろと涙を流して拒否の言葉を発した

「・・・っちご!もう・・・やだ!嫌だよっ」

くちゅくちゅと響く水音。冬獅郎の懇願も無視し、一護は小さな蕾を開く

「いちっ・・・んぅ・・・」

一護は拒否する冬獅郎の唇を塞ぎ、指を動かした

「んぅ・・・んっ!・・・いち・・・んっ」

もう止めてと訴えた
駄目だと思ったら言ってくれといった
なのに

(・・・どうして・・・止めてくれないの?)

恐怖ではない、悲しみの涙が流れる
つぅ・・・と伝った涙に、一護は息をのんだ

「っ・・・冬獅郎・・・」
「・・っちご・・・一護・・・っ」

涙を流す冬獅郎を見て、一護は自分のした事に気がつく

「・・・ごめん・・・ごめんな・・・」

ゆっくりと指を抜き、震える身体を抱きしめる

(冬獅郎にはまだ早すぎた・・・)

霊力や知力は大人よりも優れている。一護よりも長く生きている
だが冬獅郎はまだ子供なのだ
こういった行為に対しては、見た目通りの子供なのだ
そして過去に強姦されかかったという傷ももっているのだ

(そんな事、俺が一番解っているのに)

泣きじゃくる冬獅郎を抱きしめて一護は何度も詫びる

「ごめんな・・・冬獅郎、ごめんな」





抱きしめられて何度もキスされて、やっと冬獅郎の気持ちが落ち着いてきた

「・・・・も、だいじょぶ・・・」
「・・・ごめん、俺」

謝る一護を冬獅郎は頭を左右に振って止める

「一護のせいじゃないよ」

一護が悪いわけではないのだ
自分がまだ子供だから、まだ一護に答えられる大人ではないから

「きっとまだまだ一護を待たせると思う。一護は優しいから待ってくれると言うと思う」

人間である一護と死神の冬獅郎とでは時の流れが違う。成長するスピードが違う

「でも俺、ちゃんと大人になるから。急いで大人になるから、俺を捨てないで」
「っ・・・馬鹿野郎!」

一護は冬獅郎をきつく抱きしめた

「急いで大人にならなくていい。お前はお前の速度で大人になればいいんだ」
「・・・一護・・・」
「俺は待つよ。冬獅郎が大人になるまで、ずっと」




未完・・・
このまま二人で延々とこんな話をしてそうなので
ってか、一護もまだ高校生で、しかも童貞だったよね?
この二人、無事に出来るようになるのかしら・・・・