今年は暖冬

テレビに映る気象予報士が揃ってそう断言する
言われなくともこれだけ暖かければそうだろう

けれど今日はどうやら違うようで、昼過ぎから一気に気温が下がった
俺の家でもそうだが、きっと近所中が慌ててストーブを出したり、夕飯を鍋にしたりしているんだろう


でも、俺はこんな日は窓の鍵を開けておく事にしている
これで雪でも降ってくれば高確率だ。なんて言いながら

期待して空を見ていると待望の雪


きっと数時間後にはこの雪の主がやってくるに違いない
きっとこの雪はそいつの持つ斬魄刀が降らせたに違いないのだから




「一護っ、任務が終わったから遊びに来たぞ」


俺の大好きな笑顔をしながら
俺の大好きな冬獅郎がやってくるまで
もうすこし








『雪の予感』