俺の部屋にはオレンジ色の冷蔵庫がある
しかし、これは電源は入っているものの飲み物や食べ物は入っていない
この中に入っているものは
「大変だ!一護!!」
ガチャっと冷蔵庫を開けてでてきたのは冬獅郎
俺の家に居候する事なった天使だ
昨日、俺の頭の上に落ちてきたこの天使は、すぐに自分の世界に帰ろうとしたのだが
エネルギー不足だとかで帰ることが出来なかった
そこで誰かが助けに来てくれるであろうその時まで、俺の家に居候する事となったのだ
しかもこれから夏になろうとしている現世
冬獅郎にとってはマズイらしい
と、言うわけで 俺は学校帰りに電気屋で小型冷蔵庫を買ってきたのだが・・・
何が問題なんだ?
「この冷蔵庫、明かりがない!」
そりゃ・・・まぁな
ドアを閉めたら明かりは消えるだろうな
「真っ暗は嫌」
・・・この我儘天使!
だから俺が電気屋で散々言っただろうが
ドアがシースルーの方が良いんじゃねぇかって
そしたら俺の部屋の明かりが中に入るからってよ!?
どうしてか解らないが「このオレンジ色のが良い」ってお前が言ったんだぞ?
それに今更・・・
「そうだ!ちょこっと壊して持っていけば良いんだ」
不良品だから交換してくださいって?
ニヤリと笑って言うな
冬獅郎は俺が止めるのも聞かず
「こことここを壊してやれ」
となにやらやっている
はぁ・・・それをもって行くのは俺なんだぞ?
わざと壊したのがバレないかとヒヤヒヤしていたが
お店の人は快く
しかもなんども「申し訳ありません」とあやまりつつ交換してくれた
それがあまりに気の毒だった
今度は冬獅郎がどんな我儘を言おうが交換しに行ってなどやらんと心に誓った
ちなみに次の冷蔵庫は銀色で
冬獅郎の頭の色と同じ
お前はこっちの色の方が似合うと思うぞ?
続
この冷蔵庫は改造されているんでしょうか?中から開くなんて・・・