『冬獅郎!』
何処か遠くのほうで氷輪丸の声が聞こえた
すぅっと意識が浮上して、冬獅郎は目を開いた
「・・・?」
どうして自分はここにいるんだろう?ぼぅっとしながら冬獅郎は疑問に思った
目を開いて見えたのは天井。しかしそれは自分の部屋でもなければ一護の部屋でもない
コンクリートの天井。でもどこか古さを感じる
どうやら自分は寝ていたらしい
あまりよく動いていない頭でぼんやりと思う
だが、どうして寝ているんだろう
冬獅郎はそれまでの記憶を探った
(・・・・そうだ!俺は!)
一気に記憶が甦り、慌てて身体を起こそうと力を込めた
「え?」
しかし手足が何かに引っかかり動かす事が出来ない
焦って自分の状況を確認する。すると自分はぼろぼろのベッドに寝かされていた。両手はそれぞれベルトの様な物で縛られ、パイプ状のベッドヘッドで動かせないように鎖で繋がれていた。両足も同じように縛られ、ベッドに固定されている
「くっ」
大の字に拘束された冬獅郎はそれを解こうと力を籠める。しかし外れない。ならば、と霊力を使おうと精神を集中させた
「・・・・そんな・・・」
力が集まらない。いつもなら息をするように使える力が・・・・
さぁっと青ざめた冬獅郎の耳にカチャリとドアが開く音が聞こえた
市丸は氷輪丸を媒介に結界を仕掛けた
黒崎一護だけならばこれで抑えられるだろう。だが、もう一人ここへ向かってくる人物がいる
浦原喜助だ
元十二番隊隊長のあの男。頭脳だけではない。実力も兼ね備えたあの男を黒崎一護と合流させてはならない
「浦原はんと遊んでおいで」
市丸は配下のアジューカスの数体に命令を下すと抱きかかえたままの日番谷に目を向けた
「・・・・」
大切な愛しい子供
自由に冬獅郎らしく生きてほしくて瀞霊廷に置いて来た。だが、子供は恋をした。オトナになろうとしていた
置いて出たのは誰かに渡すためではない
誰にもこの子は渡さない
この子は自分のものだ
誰かのものになる等堪えられるはずが無い
「・・・・ごめんなぁ」
市丸は冬獅郎を抱きかかえたまま近くの廃屋を目指した
昔は病院だったのだろう。いたる所に医療器具が散乱している
そして市丸は病室の一つに入った。
そこにはぼろぼろのベッドが一つ。だが、まだしっかりとベッドの役目を果たしそうなそれに冬獅郎を寝かせた
市丸は冬獅郎の両手両足を拘束する
この病院は精神病の病院だったのかもしれないと市丸は感じた
この拘束具もここに元からあったものだし、窓には鉄格子もある
入院患者を閉じ込めるために作られた建物
今の自分達に相応しいと笑った
次に市丸は懐から黒い輪になった物を取り出した
そしてそれを冬獅郎の首に通す
カチリ という音をたて、冬獅郎の首にピッタリと装着された
それは殺気石を使った霊力制御装置
これで彼が目覚めても拘束を解くことは出来ないだろう
市丸は冬獅郎をそのままにし、いったん外へ出た
市丸は廃屋の周りにもう一つ結界を張った
もし黒崎一護が最初の結界を破って出てきたとしても、次はこの結界に阻まれる事になる
探査能力が絶望的に低いと報告にあった。きっと彼はこの結界の奥に自分と冬獅郎がいる事など気がつかないだろう
もっとも、一つ目の結界を破ったという事は氷輪丸と合流している事となるので、時間稼ぎにしかならないが・・・
「・・・・・目ぇ覚ましたか・・・」
結界を張り終えたと同時に建物の中で人が動く気配を感じた
冬獅郎が目を覚まし拘束を解こうと暴れているのだろう
「・・・・」
市丸は再び懐に手を入れると液体の入ったビンと錠剤の入ったビンを取り出した
両方とも藍染の所から持ってきたものだ
これを取りに行った時は頭に血が上っていた
一護と冬獅郎が恋人関係である以上、いつかは彼は一護に抱かれる日が来るかもしれない
一護と冬獅郎が出会う前、自分には時間があり、冬獅郎に想いを伝えるチャンスは何度もあった。だがいずれ自分は裏切り者となる。敵となる。藍染に呆れられながら冬獅郎の恋人となる機会を見送ってきたのは自分だ。だが、
彼の恋人として傍にいられないのなら、殺しあわねばならない敵同士であるのなら、せめて彼を強姦した者として彼の記憶の中に深く刻み込まれたい
歪んでいる、間違っていると自覚している
だがどうしても・・・・
市丸はグッと二つのビンを握り締めると日番谷の待つ部屋へと入っていった
「霊力封じてある。どうやっても力は出ぇへんよ」
「!市丸っ!」
冬獅郎は入ってきた市丸を思い切り睨みつけた
しかし市丸は表情を変える事無く、作り笑いを浮かべたまま冬獅郎の元へと近づく
「何が目的だ!」
「・・・寝てて忘れた?僕と遊んでもらうって言わんかった?」
市丸は冬獅郎の寝ているベッドに腰掛けると幼さの残る頬を撫でた
「ふざけんな!」
冬獅郎は顔を動かし市丸の指に噛み付く。しかし市丸が手をサッと引いた為叶わなかった
「怖いなぁ」
市丸はクスクスと笑うとそのまま冬獅郎の頬を強めに叩いた
「っ!」
「この状況解ってる?君の命は誰が握ってると思ってんの?」
冬獅郎の顔が悔しそうに歪む。市丸はそんな冬獅郎の目の前に液体の入ったビンを見せる
「コレ、飲み」
冬獅郎はビンを見た後、ふい と顔を背けた
それは飲まないという意思表示であったが、市丸はそれを許すつもりは無かった
「まだ解らんの?」
「!ぐっ!」
にこりと笑いながら市丸は冬獅郎の首を絞めた。冬獅郎の細い首は市丸の片手で簡単に閉める事ができた
「っ・・・・・!」
「君の命は誰が握ってるん?」
最初にやや強く絞めた後、ゆっくりと力を籠める。徐々に冬獅郎の目が開かれていき、酸素を求めて口も大きく開かれていった
ギリギリと首が絞まる。市丸はにこりと笑ったまま表情を崩す事はない。冬獅郎はこの時初めて市丸を『怖い』と思った。虚にしろならず者にしろ、今まで敵対してきた者は皆あきらかな殺意や敵意を向けてきた。だが市丸は笑っている。どこにも殺意など感じられない。このままなんの躊躇もなく冬獅郎の首の骨でも折ってしまいそうだ
本当に殺されると感じた。
「このまま死にたい?それともいう事聞く?」
冬獅郎は頷く事も拒否する事もできずに必死で酸素を求めた。市丸は「どうする?」と暢気に訊ねてくる
「あぁ、なんも言えんか」
市丸は冬獅郎が言いたくても言えない状況だとやっと気づいた。そして首を絞める力を緩める
「っがはっ!・・・・ごほっ・・・・げほっ」
突然酸素を取り込んだ事で咳き込んだ。市丸はそんな冬獅郎を見て笑っている
「そんで?どうする?」
「ぁ・・・」
再び市丸は冬獅郎の目の前にビンを出す。冬獅郎はビクリと震え、ゆるゆると市丸と眼を合わせた
その目には怯えが色濃く表れている
市丸はそれに気がつき、ニッコリと極上の笑みを浮かべた
「飲んでくれるよね?」
市丸の笑みそして質問でありながら何処か命令を含んだその声に、冬獅郎はおずおずと口を開く
「もうちょい大きく開けて」
「・・・・」
言われるまま冬獅郎は口を開く。市丸はビンの蓋を開け、中身を冬獅郎の口内に流し込んだ
「ごくんした後、本当に飲んだんか見るからもう一度口あけて」
僅かな苦味のあるその液体をおとなしく飲み込む。そして市丸の言うとおりに口をあけた
市丸は冬獅郎が確かに飲み込んだ事を確認すると、頭を撫で「えぇ子や」と微笑んだ
変化はすぐに現れた
冬獅郎はしきりに瞬きを繰り返し、辺りをキョロキョロしている
市丸はクスリと笑うと冬獅郎の耳元で話し始めた
「目、見えにくくなってきた?」
「!」
冬獅郎は大きく目を開き市丸の方へと顔を動かす
「数分やけど視覚や聴覚といった五感が無くなってしまうんよ」
「ぅ・・・・・あ・・・」
「ああ。話も出来んようになるって言ってたな」
クスクスと笑いながら市丸は冬獅郎に口付ける
「!・・ぅう」
殆ど見えなくなっていた冬獅郎にそれを回避出来る筈が無く、市丸にされるがまま口内を蹂躙される
「一時的に脳と神経を切断するからそうなるんやって。まぁ数分や。我慢してな」
「・・・・」
市丸のその言葉は聞こえていたのか、冬獅郎は何も反応しなくなった
目の前で手を振っても名を呼んでも反応は無い
市丸は冬獅郎の拘束を解く
そして優しく髪を撫でるとため息をはいた
何も見えない
何も聞こえない
何も感じない
暗闇の中で冬獅郎は怯えていた
五感がなくなるとはこんなに恐ろしい事なのか
今自分が市丸にどうされているかも解らない。そもそもここが何処なのかもわからない。
霊力を封じられ、手足を拘束され、五感も奪われた
(怖い・・・怖いよ)
どうしてこんな事に?
冬獅郎は大声で泣きたい気持ちになった
市丸は冬獅郎から衣服をゆっくりと剥ぐ
徐々にあらわになる白い素肌にごくりと唾を飲み込み、滑らかな肌を撫でた
「・・・・日番谷はん」
ごめんな と心の中で何度目かの謝罪をし、冬獅郎を完全に裸にする
現れたのはまだ幼い子供の身体
普通なら性欲など刺激されない筈であるのに、それが冬獅郎だというだけで十分に刺激された
市丸は自分に焦るなと言い聞かせた
もうすぐ冬獅郎の五感はもどってくる
彼を犯す者としての仮面をつけなくてはならない
「・・・あ・・・」
冬獅郎が声をこぼし、瞬きを始めた
どうやら感覚が戻ってきたようだ と市丸はほくそ笑む
そして冬獅郎が自分の状態に気がつく前にその身体にのしかかり深く口付けた
「!んー!」
冬獅郎は嫌々と頭を振って抵抗するが、市丸に顎を掴まれて阻まれる
「んっ・・・やぁ!・・・んぅ」
逃げる舌を強引に捕らえ小さな口内を犯す
まだ経験の少ない冬獅郎はどう対処して良いのか解らず、市丸に翻弄されていた
市丸は左手で冬獅郎の顎を掴み直し、右手で冬獅郎の桜色の胸の飾りに触れる
「んー!?」
やっと冬獅郎は自分が裸であると気がついたようだ
市丸は心の中で笑うと、飾りの先を指で転がす
「やっ!・・・・んんっ・・・・なっ・・ぅんっ!」
そのまま冬獅郎の息があがるまで口付けを繰り返した
「あ・・・はぁはぁ・・・・・はぁ・・・」
執拗な口付けで息のあがった冬獅郎を市丸はいったん開放すると、今度は胸の飾りを口に含む
「ああっ!」
舌できつく吸い上げながら片方は先端を指で転がす
「あっ!嫌だっ・・・んでこんなっ!」
冬獅郎は身体を襲う感覚に戸惑っていた。市丸が胸を刺激する度、今までに経験した事のない何かが身体の中を走る
「嫌っ!止めて!」
その何かが怖い。この刺激をずっと与えられていたら、自分はどうなってしまうのか
想像できなくて恐ろしい
市丸はそんな冬獅郎をあざ笑うかのように冬獅郎を攻めた
カリッと先端に噛み付くと冬獅郎から甘い悲鳴があがる
「ああああっ!」
市丸はクスリと笑うと一度冬獅郎から身体を離した
(ちゃんとクスリが効いてるみたいやね)
先程市丸が飲ませた液体は藍染が作り上げた薬
その中には媚薬が少しだけ含まれていて、冬獅郎が市丸の行為に反応し易くなっているのはその為だ
そして・・・
「・・・・あ・・・」
冬獅郎は荒い息を整えながら自分の手足の拘束が解かれているのを確認した
市丸はベッドから離れ、背を向けて何かをしている
今が逃げ出すチャンスかもしれない
出入り口は市丸よりも冬獅郎の方が近い。衣服を纏っていない事は解ってはいたが、今はそれよりも逃げることを一番に考えた
(今しかない)
冬獅郎は自由になった手足に力を籠めた
「・・・・う・・・そ」
しかし冬獅郎の体はピクリとも動かない。首から上は動かす事が出来る。だがそれ以外は全く動かない
感覚はある。神経が切断されているわけではない
「それがあのクスリの本当の効果や」
いつの間にか市丸が冬獅郎へと向き直っており、クスクスと笑ってい再びベッドへとあがる
冬獅郎は市丸に怯え、逃げようとする
だが身じろぎ一つ出来ない身体では逃げられるはずが無かった
「一度五感を無くさせたんは脳からの指令を筋肉に伝達出来んようにする為や」
勿論、完全に断ち切ったのではなく薬で一時的に麻痺させているだけで、全て数時間後には元に戻っている
だが、それは冬獅郎にとって一時的だろうと何だろうと死刑宣告と同じように聞こえた
つまり自分一人では逃げ出すことも抵抗する事も出来ない
市丸にされるがまま、簡単にねじ伏せられるという事
「や・・・・嫌・・・」
「あれ?泣いてるん?」
ぽろぽろと涙をこぼす冬獅郎を面白そうに市丸は彼に覆いかぶさりながら見ていた
クスクスと笑いながら「泣くのは早いで」と頬を伝う涙を舐める
「っん!やぁっ!」
「これからもっともっと啼かなならんのに、こんな事で泣かれたら困ってしまうわ」
市丸は冬獅郎の両足を掴み左右に大きく開くと、先程まで手を拘束していたベルトで足首を縛る
「やっ!」
そして今度は足首を鎖でベッドヘッドに繋げた。まるで二つに折り曲げられるような格好にされた冬獅郎は、苦しさでうめいた
「苦しっ・・・」
最奥の蕾を見せながら顔を歪ませる冬獅郎に市丸はクスクスと笑いながら髪を撫でる
「これから何をされるか解ってる?」
冬獅郎はその笑みに怯え、震えながら頭を左右に振った
市丸はその返事にフッと笑う。予想通りだ。彼はまだ何も知らない子供だ
「セックスや」
「・・・・え?」
流石にセックスという言葉と意味は知っているようだ。驚きに目を開いた
「強姦って言ってもええけど」
「そんな・・・男同士で・・・」
「出来るわけないって?そんな事ないよ」
市丸はにっこりと笑うと、目の前にある冬獅郎の臀部を撫でた
「やぁ!」
「男同士でも出来るんや・・・・そう・・・」
市丸はそのまま指を曝け出されたままの蕾に触れる
「ここに入れて・・・な」
「やめっ!・・・・え?」
信じられない場所を触られ、冬獅郎は羞恥で顔を真っ赤にする。しかしその後、市丸の発した言葉が理解出来ずに彼を見つめた
「解らんかった?君のココに・・・・僕のコレを入れるんよ」
市丸はつんつんと蕾を突きながら、投げ出されたままの冬獅郎の手に市丸自身を触れさせた
冬獅郎は驚きと恐怖で大きく目を開く
かたかたと震えだし、顔は真っ青になっていく
「や・・・・・いや・・・」
「君に拒否権はないよ」
市丸はニタリと笑うと冬獅郎の蕾に口付ける
冬獅郎は「ヒッ」と声を上げるとぎゅっと目を閉じた
「痛い思いしたないやろ?」
怯えきった子供に市丸は優しく語り掛ける
冬獅郎はこくこくと何度も頷き市丸に答える
「なら言う事ちゃんと聞くんや。そしたら痛い思いせんでええ」
冬獅郎の目には今にも流れ出しそうな涙がたくさん溜まっている。それを口付けて流させると、冬獅郎に言い聞かせるように強めに話した
市丸に従う事
これからの行為の最中、目を閉じてはならない事
声を我慢してはならない事
聞かれた事には正直に答える事
「ええね?」
「・・・・は・・・い」
ぽろぽろと涙を流しながら冬獅郎は市丸に答えた。市丸に従う。それはもう始まっているのだ
市丸はローションを手に取ると冬獅郎の蕾を見つめた
呼吸をするようにヒクヒクと動いているそこは、まるで自分を急かしているようだった
「ちゃんと見てるな?」
「・・・はい・・・」
「少し冷たいかもしれんけど、我慢してや」
「・・・はい」
とろり と蕾に少量のローションを垂らす
「ひゃあ!」
「ええ声や」
市丸は蕾の周囲にローションを馴染ませる。
まだヒクヒクと動く蕾は少しずつだがローションを取り込んでいく
それをうっとりと見つめた市丸はもう一度ローションを垂らす
ちらりと冬獅郎を伺うと、彼はぎゅっと眼を閉じて恥辱に絶えていた
バシッ!と市丸は冬獅郎の白い臀部を叩いた
「あうっ!」
「さっき僕はなんて言うたかな?」
冬獅郎はゆるゆると目を開け「目を閉じてはいけない」と小声で答えた
「そうや。ちゃんと見ておくんや。君の中に他人が入るところを」
市丸はそう言うとたっぷりとローションで指を濡らした
そしてゆっくりと蕾に指を沈める
「ああっ!」
「目を背けたらあかん」
初めて体験する感覚に、冬獅郎は堪らず顔を背ける。しかし、市丸はそれを許さない
「あ・・・あぁ・・・・」
「ほら、ちゃんと見るんや。今君の中に僕の指が入った。まだ第一関節やけど・・・」
市丸は冬獅郎がしっかりとその場所を見ていることを確認すると、ゆっくりと指を進めていく
「やっ!・・・嫌っ!」
「今半分や・・・・・・全部入った」
市丸は人差し指を完全に埋めると、冬獅郎にニコリと笑いかける
冬獅郎はカタカタと震えながらも視線を外す事無く、見つめている
「中を濡らさなあかんから、出し入れするけど・・・それもちゃんと見てるんやで?」
市丸はそう言うと指を引き抜いた。冬獅郎はヒッと小さな悲鳴をあげたが市丸は気にしなかった
そして、宣言どおり再びローションで指を濡らすと蕾の中に沈める
「ああっ!」
「我慢や」
それを何度も繰り返し、蕾の中を十分に潤した
くちゅくちゅという水音と冬獅郎の荒い息が室内に広がる
指は二本に増えており、抽出も緩急をつけて行っていた
「あ・・はぁはぁ・・・・あぁ」
冬獅郎は顔を真っ赤にしており、快感を得ているようだった
(ホンマ、良く効いてるようで良かったわ)
市丸はその様子を伺いながら指の動きを早める
「あ!やっ!・・・はぁ!ああ!!」
飲ませた薬も使っているローションも藍染が作ったもの。どちらも微量の媚薬が入っている。
それを冬獅郎は上下両方の口から摂取したのだ
(もう一つの薬は使わんでええようやな)
市丸はホッと胸を撫で下ろす。もう一つの錠剤はそれまでに使った物よりも強い催淫効果のある薬だった。藍染の話では使えば理性が吹き飛んでしまうほどの効果があったという。もし、冬獅郎が市丸に反発したり、軽い薬が効かなければ使うつもりでいた。だが、市丸は冬獅郎に自分との行為を強く覚えていてほしかった。あくまで最終手段としてその薬を用意していた
「ああっ!」
市丸は勢い良く指を引き抜くと、冬獅郎の両足の拘束を解き足を下ろした
冬獅郎は何処かホッとした表情を浮かべ、肩で息をする。自分の息を整えるのに集中していた為、市丸の「チッ」という舌打ちは聞こえなかった
「・・・・少し待っとき」
市丸は冬獅郎を残し、部屋から出て行く
「アジューカスじゃ流石に無理やったか」
廃屋の玄関に出た市丸は浦原が近づいてくるのを感じた。黒崎一護は何とか閉じ込めるのに成功したみたいだが、彼は上手くいかなかったらしい
どうするか・・・と市丸は考える
このままでは浦原によって冬獅郎を奪われるかもしれない。初めは一度犯せば開放しようと考えていたが、冬獅郎の体は市丸のその考えを簡単に変えてしまうほどの効果を持っていた
『冬獅郎を手に入れたい』
市丸は本気でそう考えていた
「協力してあげようか?」
突然聞こえてきた声。しかし市丸は驚かなかった
「・・・それは願っても無い事やけど・・・なんや高い利息を取られそうで嫌やなぁ」
「そんな事はしないよ」
それはいつも虚圏にいるはずの藍染。彼がにっこりと笑って市丸の背後に立っていたのだ
「部下の幸せを願って何が悪い?昔言ったと思うんだが・・・・」
「願うと良い・・・日番谷君が欲しいと。私はその願いを叶えてあげるよ」
市丸は藍染に浦原の相手を頼んだ。藍染が直接戦うにせよ、何か罠を仕掛けるにせよ、彼相手では浦原といえどそう簡単に破ることは出来ないと思った
「待たせたな」
市丸が部屋に戻ると冬獅郎はビクリと目に見えて体を震わせた
恐怖で冬獅郎を支配し、従わせた結果だ。自分が望んだ事とはいえ、ここまで怯えられると心が痛む
「怖がらんでええ。少しは気持ちよかったやろ?」
近寄りながら訊ねると冬獅郎は頭を左右に振って否定した
その答えに市丸は冬獅郎の頬を打つ
「っう!」
「嘘ついたらあかんやろ・・・・正直に言い」
今度は今殴った冬獅郎の頬を撫で、優しく問いかけた
冬獅郎は怯えながらこくりと頷いた
市丸は満足そうに笑う
「・・・・続き・・・しよか・・・」
「!!」
冬獅郎は目を大きく開き、嫌々と頭を振る。しかし市丸はそれを無視し、冬獅郎の上へと跨った
「嫌あ!やだ!やだぁ!!」
「反抗したらアカン。痛い思いしたいん?」
嫌だと冬獅郎は気が狂ったように繰り返した
「日番谷はん」
「やだっ!もう嫌っ!怖いっ怖いよぉ!」
薬はまだきれてはいない。冬獅郎の体はまだ動かすことは出来ない。このまま無理やり抱くことは出来る。しかし・・・
「なんでこんな事しなくちゃならないの?嫌だよぉ」
次々と流れる涙。市丸はそんな日番谷を見ていたくはなかった
「・・・・」
市丸はローションを手に取る。気配で冬獅郎も感知したようだ
「嫌ぁ!止めて!」
ヌルリとローションを幼い冬獅郎自身に塗りつける。冬獅郎はうわ言の様に「嫌だ」と繰り返している
市丸は無言で冬獅郎自身を上下に刺激し始めた
「あ・・・ああっあああっ!」
身体に残っていた薬と新たに塗られた薬から冬獅郎の体は再び刺激に支配される
嫌だと繰り返していた口からは甘さを含んだ嬌声になり始めていた
「はあっ!ああっ!市丸っ!!」
もうそろそろ限界だろうと様子を伺っていた冬獅郎から市丸は名を呼ばれる。一旦手を止め、冬獅郎の顔へと近づいた
「どうした?」
「こわい・・・」
「何が?」
冬獅郎は荒い呼吸の中、必死で市丸に訴える
「からだが・・・あつくて・・・・なにかが・・・・」
市丸は冬獅郎を見つめながら手の動きを再開した
「あああっ!!なにか・・・・・どうし・・・・たら・・・・わからなっ・・・・ああっ!」
「そのまま僕の与える愛撫に・・・身を任せたらええ」
すべてがはじめての冬獅郎。達するのも初めてなのだろう。どうして良いか解らなくて、恐怖と快感を与えているのが目の前の市丸だと解っていながら助けを求めたのだ
市丸はそれに気を良くすると、手の動きを早め、達するのを促進する
「ひゃあ!ああっ!あああっ!ああ!」
「逆らったらアカン・・・そのまま身体が望むようにするんや」
ぐりっと尿道の辺りを刺激すると、ひと際大きな声で冬獅郎が叫んだ
「ぅああああああっ!」
大きな声をあげた後、冬獅郎はフッと意識を飛ばした。彼は市丸の手で初めて達したのだ
市丸はそんな冬獅郎の頬に口付けると、クスリと笑った
「精通、まだやったんやね」
幼い身体を見た時から「もしかしたら」とは思っていたが、予想通りとは・・・・
市丸はそれほどまでに幼い子供に大人の欲望を押し付けてしまい、改めて冬獅郎に詫びた
「でも・・・もう止められんのや」
君を抱くと決めた
君を手に入れると決めた
「愛しとるんや」
ヌルリ と冬獅郎は不快な感覚で意識を浮上させる
「・・・あ・・・・何・・・?」
ぐちゅっと冬獅郎は蕾を襲う感触に大きく目を開く
「あっ!」
それが何なのか思い出し、冬獅郎は恐怖で震えながら様子を伺う
「気ぃついたか?」
「ヒッ!」
ぐちゅ・・・ぐちゅっと音をたて、冬獅郎の体内に市丸の指が出し入れされている
「さっきはちゃんと飲み込めとったのに、また一からやり直してるんよ」
「・・・あ・・・・・あぁ・・・」
カタカタと冬獅郎の身体が震える。市丸は全てを無視し、時間をかけて冬獅郎の蕾を解していく
だが先程とは違い、冬獅郎に快感を得ている表情はみられなかった
「いや・・・・いや・・・」
「・・・日番谷はん・・・」
嫌だ嫌だと繰り返し、最初と同じように恐怖を与えて屈服させようと試みてみたが、今度は冬獅郎は屈しなかった
もしかすると恐怖を与えすぎて心がもたなくなってきているのかもしれない
ぐぷっと音をたてながら冬獅郎の蕾は市丸の指を二本飲み込んだ
「ああっ!止めてぇ!!」
「・・・・」
グッグッと二本の指で犯す。日番谷はまだ嫌がっている
こうなると市丸も次の手段を考えざるを得ない
もっと催淫効果の強い薬を使うか
ここで中断するか
(さっき一旦離れたんが痛かったな)
それまでの冬獅郎は従順で、媚薬もちゃんと効いていた。あのまま続けていれば今頃は冬獅郎と繋がっていただろう
市丸は「チッ」と舌打ちした後、冬獅郎の胸の飾りの片方を口に含んだ
「やああっ!」
コロコロと口の中で先端を転がし刺激を与える。
指でもう片方を弄りながら首筋に、胸に赤いキスマークを散らしていく
「ヒッ!・・・怖い!怖いよぉ・・・・助けてっ」
ゆるゆると冬獅郎の中心が固くなり始める
市丸はニタリと笑うと、徐々に口付けを下腹部へと移動していく
チュッチュッと冬獅郎自身にキスを繰り返す。その度にピクピクと反応する
市丸は冬獅郎の腰を抱える。その際、冬獅郎と目が合い懇願される
「お願い・・・もう止めて」
「・・・・もうちょっと頑張りや」
市丸はその願いを一蹴すると冬獅郎自身を口に含む
「っひあっ!!」
口と舌を使い刺激を与える。すると冬獅郎の息づかいが荒くなっていく
「はぁはぁはぁ・・・・・はぁ・・・・ああっ」
固さを増すそれから口を離すと市丸は冬獅郎の様子を伺う
「はぁはぁ・・・・・あっあっ」
前に与えた刺激で身体がやっと快感を受け入れたようだ。市丸が蕾に与える動きに合わせて声があがる
十分に二本の指で解したそこに、市丸は三本目を挿入する
「ヒッ!」
「我慢や」
市丸はゆっくりと三本の指を蕾に沈めていく。完全に沈めて冬獅郎を見ればぎゅっときつく目を閉じている
クイクイと何度かスライドさせるが冬獅郎の反応は変わらない
「しょうがないな」
「!ヒィッ!」
市丸は三本の指を蕾に入れたまま、空いているほうの手で胸の飾りを、口で冬獅郎自身を愛撫する
これには冬獅郎も抗いようが無い
「ヒィィッ!いやーーっあああーっああーーーっ」
冬獅郎はあっという間に果て、そのまま意識を失った
「・・・・はぁ・・・・どないしよ」
市丸は気絶した冬獅郎を残し部屋の外へ出た
あのまま冬獅郎を抱くことは出来た。だが、本当にそれが良い事なのか解らなくなったのだ
あれ程までに市丸を、性行為を恐れている冬獅郎。あのまま抱けば心が壊れてしまったかもしれない
冬獅郎が欲しかったが壊したいわけじゃない
本当は彼を大切にしたい
愛を囁き、腕に抱いて、穏やかな時間を過ごしたい
欲望と理想の狭間で市丸も苦しんでいた
「・・・ひっく・・・・うっううっ」
「・・・・・?」
市丸の耳に冬獅郎の声が聞こえてきた。目を覚ましたのだと知る
気がつかれないようにドアを開けた市丸は気配を消し様子を伺った
「もう・・・嫌だよ・・・怖い・・・怖いよぉ」
大粒の涙を流しながら先程までとこれからの行為を想像し恐怖に震えていた
「・・・・」
それを見て市丸の胸が更に痛む
開放してあげなければ・・・
彼を手に入れたい・・・その望みが叶う
彼らしく生きてほしい。それを願ってこの想いを諦めたのではないのか!?
黒崎一護のものになるのを黙って見ていろと!?
どうする事が一番自分が納得し、彼を少しでも傷つけずに済むのか
市丸は混乱し、解らなくなった
「ひっく・・・ひっく・・・」
「泣いてるんや」
ビクッと冬獅郎が怯える。目は大きく開かれ呼吸も徐々に荒くなる
ああ・・・自分はこんなにも恐れられてしまった・・・市丸は悲しそうに顔を歪める
それは冬獅郎には気づかれなかったが、第三者がいればすぐに解っただろう・・・
「泣くんは今だけや。あっち行ったらそんな事も解らんようになってるからな」
「・・・え?」
冬獅郎は市丸を驚きで見つめる
「今から虚圏に帰る。勿論君も」
「!」
そして頭の中を操作すると告げる
尸魂界の事も、死神の事も、破面の事も解らないように・・・
「自分の事も解らなくなれば、セックスも怖くないやろ」
クスクスと笑う市丸に冬獅郎は更に恐怖を感じる。震え涙を流し頭を左右に振る
「嫌や言うてももう無理や。君はもう逃げられん」
「やっ・・・いやっ・・・・誰か・・・・助けっうぐっ!」
市丸は白い布を冬獅郎の鼻と口に押し付けた
「逃げられんって言うたやろ」
「うっ!・・・」
冬獅郎は押し付けられた布からの匂いに気がついた
「ゆっくりと吸い込むんや・・・気持ち良く眠れる」
「!!」
ここが病院だった事が幸いした
少し探してみるとクロロフォルムが簡単に見つかった
それを布に染み込ませ、冬獅郎に嗅がせている
最初は息を止め、薬を吸い込まないようにしていた冬獅郎だったが流石に限界が訪れる
「・・・ぅ・・・・ぅう・・・」
「ゆっくり・・・大きく深呼吸して・・・」
決して言う事を聞いている訳ではないが呼吸と同時に薬を吸い込む
徐々に意識は朦朧とし、市丸の姿もぼやけてきていた
「えぇ子や」
「・・・・・う・・・・・んぅ・・・」
暗くなっていく意識
冬獅郎は動かない手を必死で動かした
(たすけて・・・・・)
このまま市丸に連れて行かれ、何もかも解らなくされるのは嫌だ
(お願い・・・助けて・・・)
冬獅郎は途絶えそうになる意識を必死で繋ぎとめようとした
「・・・・て・・・」
ぼんやりと浮かぶオレンジ色の光
「たすけて・・・・・・いちご」
続