「・・・ったく!いつまで寝てんだよ、おめぇは」
「・・・ふぇ?・・・」
そんな恋次の嫌味で目覚めた


「なんでさっさと起こさないんだよ!」
「泊めてもらっといてその態度はなんだ!しかも二日も!!」
「うっせー!二日目は泊めてくれって頼んでねぇだろ!?」
「頼んでなくても実際泊まってるじゃねーか!」
どたどたと恋次と二人、言い争いながら廊下を走る
冬獅郎はもうじーさんの相手をしているだろう
その前に会って話をしたかったのに
「今日、謝れなかったらお前のせいだからな!!」
「なに言ってやがる!?自業自得だろうが!!」
「んだと?」
走るのをやめて恋次を睨む
「あぁ?」
恋次も止まってにらみ合った

すぱーん
「「ぅお!!」」
睨み合う俺たちはそれぞれ一発ずつ頭を殴られた
「何やってんのこの馬鹿餓鬼ども!!」
犯人は乱菊さんだった
「何すんですか乱菊さ・・・ってちょっと!」
乱菊さんはにっこり笑うと再び俺に拳を繰り出してきた
笑顔が怖い・・・
「どうゆうつもりなんだよ!!?」
訳が解らなくて俺は彼女を怒鳴りつける
「それはコッチのセリフよ!!」
ところが、逆に怒鳴り返された
「アンタ昨日あの後隊長を一人にしてどこ行ってたの?」
「どこって・・・」
看病したかったけど喧嘩して追い出されてしまいました・・・
とは言えない
「隊長ったら調子悪いのに仕事やりに出てきて徹夜。そのまま総隊長の所に直行しちゃったんだから!!」
あの馬鹿!!
「ちょっと!聞いてるの一護!?」
どうしてそこまで頑張るんだよ?
「乱菊さん、冬獅郎はどこにいるんだ?」